【コラム】「もったいない」精神を価値と捉える~食品ロス削減対策に向けて~

03.22.2019

コンビニエンスストアやスーパーの食品コーナーには、商品が所狭しと陳列され、キャッチ―なネーミングやカラフルなパッケージで来店客の興味を引いています。豊富な品揃えは、商売視点では欠かせないもの。「いつ来ても、必ず商品が手に入る状態」を整えることは、顧客との信頼関係を築く上で重要なことです。一方で、過剰生産による廃棄の問題も浮上しています。廃棄物の増加は、地球規模で見ると、環境へのダメージが大きく、需要と供給のアンバランスが表面化していると言っても良いでしょう。

 

 

◇「もったいない」を知ること

生まれた時から、食べ物があふれ「飽食」と言われる日本で、「食べ残すことは、もったいないこと」を現代の子どもたちに理解させるのは難しいかもしれません。世界の貧しい国々に「食事を摂りたくても摂れない人たちがたくさんいる・・」なんてことは、想像もつかないことでしょう。大人でさえ、飲食店で、つい食べ残しをしてしまうということも決して少なくありません。それぐらい、私たちの食生活は、豊かになったとも言えます。そんな今を生きる子どもたちに、「もったいないから、食べ残しはダメ!」と伝えても、いまいち、ピンとこないかもしれません。「なぜ、もったいないのか?」理由をしっかり伝えていくことが大切です。

 

 

 

◇食品ロスの実態

まだ食べられるにも関わらず、捨てられてしまう食べ物を「食品ロス」と言います。日本国内では、この食品ロスが年間約621万トン(※1)にも及んでいます。この食品ロスの内訳は、食品製造業や小売業などの「事業系」と、一般家庭から出る「家庭系」に分けられています。事業系からは約339万トン、家庭系からは約282万トンとなっており、一般家庭からの廃棄も全体へのインパクトが大きくなっています。また、国民一人一日当たりの食品ロス量は、約134gと言われ、ちょうど茶碗1杯分のご飯量に相当します。家庭の中で、ひとり1人が無駄のない食事を意識するだけでも、食品ロスの問題はずいぶん解消されるように思います。

世界の栄養不足人口は、減少傾向にありますが、依然として約8億人も存在しています。栄養不良により、主に発展途上国において、5歳未満で命を落とす子どもの数は、年間500万人とも言われています。このような世界の食糧事情を鑑みると、日本国内における食品の廃棄問題は、決して無視できないものなのです。

 

◇今すぐできる食品ロス削減対策
身近にすぐできることとして、下記の内容を挙げてみました。

・消費期限・賞味期限を正しく理解し、保存食品については定期的にチェックする
・食材を上手に使いきる
・外食では食べきれる分だけ注文する

 

ひとり一人の心がけで、環境にもやさしい食生活を目指していきたいものですね。


※1農林水産省「食品ロスの削減に向けて(平成29年5月)」

※2本コラムは、月刊「こどもの栄養」2018年1月号情報スクラップの内容を元に執筆したものです。

 

月刊こどもの栄養
http://www.kodomono-shiro.or.jp/jigyo/syuppan

 

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