食品の栄養・機能性表示を考える

01.26.2016

2016年1月24日(日) よみうりホール(有楽町)にて一般公開セミナー「食品の栄養・機能性表示を考える」が行われました。(主催:国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所)

 

 基調講演では、「食品の機能と安全性評価」と題し、昨今食品業界を賑わせている「トランス脂肪酸」の代謝経路についてやアクリルアミド、食肉加工品の問題について取り上げられました。米国では、食品加工に用いる油のトランス脂肪酸含量を規制する方針を取っていますが、日本はまだそこまでの規制はありません。食品安全委員会が2012年にトランス脂肪酸の健康評価をしたところ、日本人のトランス脂肪酸の総カロリー摂取に占める割合が、WHOの推奨基準1%より低く、ほぼ全年代で0.4%を下回る結果でした。ただ、このトランス脂肪酸、通常の脂肪酸と比較して体内で代謝されにくいため余分な代謝経路を要し、分解されにくいとのこと。結果として体内に蓄積されやすくなってしまいます。摂りすぎると、血管や脂肪を主エネルギーとして活動する心臓に、脂肪酸がたまりやすくなり、心疾患のリスクも上がることがわかっています。

トランス脂肪酸だけではなく、総脂肪酸摂取量については低減していく努力が必要とされており、今後も注意深く見ていく必要がありそうです。

 

 

 「食品の機能性表示」「食品の栄養表示」についての講演も催されました。2015年4月から食品表示法が施行され、これまで複数の法律で管理されていた食品表示が、一括化されました。食品の機能性をうたう食品は多く出回っていますが、使用にあたって大事なことは「誰が、どのような食品を、どのような目的で使用するか」をきちんと把握すること。万人にとって良い、安全な食品はないことを知っておく必要があります。特に栄養サプリメント等は、利用する前に、自分自身がサプリメントで摂取しようとしている栄養素を、普段の食生活でどの程度摂っているいるか把握することが大切です。ほとんどの場合、食生活で栄養素はほぼ充足できていることが多いため、サプリメント摂取時はむしろ摂り過ぎに注意したほうが良いです。

 

また、栄養成分表示が義務化されました。義務化された栄養成分は、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量です。飽和脂肪酸と食物繊維は、現在は推奨項目ですが、将来的に義務化が予定されています。

 

食品や栄養に関する情報は日々進行しているため、今後の動向を注意深くみていきましょう。

 

 

参考サイト

食品表示等に関する消費者庁WEBサイト

http://www.caa.go.jp/foods/index18.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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