栄養事情の今〜身近に潜む低栄養〜

02.03.2016

 

2016年1月31日(日) お茶の水女子大学 大学講堂にて、第18回脂質栄養シンポジウムが行われました。〈主催:(公社)日本栄養・食糧学会関東支部〉

 

校門をくぐると、木々が美しく、趣ある校舎が印象的でした。講堂には、最新の栄養情報を聞くために、300名以上の関係者が訪れたようです。テーマは「栄養事情の今〜身近に潜む低栄養〜」特に、高齢者と若年女性にとって顕著な問題となっているテーマでもあります。

 

 

午後の時間だけで演題5つ、低栄養をキーワードとした興味深い内容でした。

 

栄養士法ができた昭和20年頃の日本は「国民の栄養欠乏症」が大きな問題となっていました。そのため国家政策として、栄養学の教育と栄養改善活動の実践が進められてきました。結果として、国民の栄養状態は改善しましたが、今度は栄養過剰状態が出現。新たな栄養問題への対応が必要となり、昭和37年に管理栄養士制度が誕生、現在に至ります。豊かな生活を送ることができるようになった日本国内において、偏食、欠食から引き起こされる国民の「低栄養」が問題となっています。

 

低栄養状態にあると、「病気にかかりやすくなる、病気の治りが遅くなる」といった弊害が確認され、日々の食生活や生活習慣を見直すことが必要となっています。

 

一方、栄養管理のポイントとして、中高年においては「メタボリックシンドローム対策」が、高齢者層においては「介護予防」がメインテーマとなりがちです。一定の年代を境に栄養指導内容を切り替えていく必要があるかと思われますが、実際には極めて難しいものです。演題の中では、過体重であっても、低栄養状態にある人も多く、現場では個別対応が求められるという見解がありました。

 

また、症例においても、認知症患者や何らかの疾患を持つ患者の低栄養状態をいかに改善するか?という問いに対して、個別にひとり一人の状態を確認しながら対応することが重要だということを改めて認識しました。独居暮らしの高齢者の場合は、食事はできるだけ1人ではなく「誰かと一緒に摂ること」が勧められ、「共食」の重要性を感じます。

 

低栄養という切り口でもう一つ話題にあがったのは、妊娠期における葉酸の重要性と不足による胎児への影響。若い世代のやせ志向が、葉酸需要が拡大する妊娠期に少なからず影響し、昨今では葉酸強化食品等で補強することも選択されているとのこと。若年層への栄養教育をしっかり行う必要があることを痛感しました。

 

今回は、脂質栄養シンポジウムということで、流行の「あぶら」についても言及されました。(ココナッツオイルやえごま油等)

 

栄養情報は溢れているため、多面的に情報収集した上で判断し、個々の栄養管理に適応していく必要があると思います。

 

 

 

バスケットゴールが懐かしい(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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